2022/05/15 09:38
5月1日に子ども食堂の拠点となる地域交流スペースがオープンし、オープニングのイベントも無事に開催することができました。
地域交流スペースの準備が始まったのは約半年前。
そこから、準備会の皆さんとこの場所で何がしたいのか、そのためにどのような設備や内装が必要なのか、改修費はどうするのか? 運営資金はどうやって得ていく? 規約は? イベントは?・・・と20回以上の会議を重ねて、ようやく開所にたどりつきました。まだまだこれからですが、ひと段落がついて、ほっとしています。
地域交流スペースが開所して、子どもたちがとにかく嬉しそうです。本を読みにきたり、無垢床が心地よいらしく寝っ転がったり、黒板に落書きしたり、仕事をする私の隣で宿題したり、思い思いに時を過ごしています。地域に子どもの居場所がまたひとつ増えました。開所にあたり、資金や本などをご寄付いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
7日には、さくらんぼう主催で「頭がよくなる朝ごはん講座」を行いました。
子どもたちにいまの時期に食べる朝ごはんの栄養バランスがとても大切だという話をしたあと、作り方をレクチャーし、自分たちで実際につくってもらいました。
おにぎりひとつ、菓子パン一個では脳が働かず、何も食べていないのとほとんど変わらないこと。脳を働かせるには、エネルギー源である炭水化物(ブドウ糖)だけでなく、神経回路の材料になるたんぱく質、ビタミン、ミネラルを同時にとることが大事なこと。そして、小中学生時代の朝ごはんが脳の土台をつくるから、それが生涯にわたって影響を与えること。講座の資料づくりをしながら私も改めて衝撃を受けたのは、やる気を司る「基底核」という脳の部位の発達にも差がついてしまうということでした。
やる気のような、本人の問題に思えるようなことも、子ども時代の朝ごはんの影響を受けています。お母さんにつくってと言えない状況の子もいます(それはこの団地だけの話ではなく、日本全国どこでも)。だから、自分で品目数を増やせるようにしようと伝えました。おにぎりが用意されていたら、自分で冷蔵庫のなかを見て、ソーセージやプチトマトがあったら、付け加えてみる。そして、やる気が出ない時があっても自分を怠け者と思わなくていいこと、それは栄養不足が原因だったりするから、今日の話を思い出してご飯を食べようね、とお話できました。
シナプスがつながって、計算とか運動ができるようになるお話をしていたときに、「1+1=1」と言ってしまって、小1の子にまで「2だよ!」と突っ込まれました(笑)。私の脳の神経回路はだいぶくたびれているので、朝ごはんをしっかり食べていきたいと思います。
この講座は定期的に開催していきたいです。
(文・森下和海)
【Special thanks】
佐藤剛大様/うずら卵提供
タカノフーズ様/納豆・豆腐提供
福田 芳子 様/栄養指導、レシピ提供
丸山千夏様/活動支援金提供
〈継続ご支援者様〉
大楯俊昭様
小山田の里山蒸しパン ゆたか様
学習塾ロジム様
片山ひろこ様
山口測量様
※名前は五十音順
いつもありがとうございます。
卵を提供してくれたうずらも遊びに来てくれました。
開所式のテープカット
「鉄道模型(HOゲージ)がやってきた」イベント。
地域の音楽家による春のコンサート。
紙ヒコーキづくりのイベント。