2022/11/02 16:01

■物価高のなかの子ども食堂運営
エビフライ&ピラフ弁当、53食配布しました。 忠生にあるエコイート町田店さんから、ニッスイの冷凍エビフライをご寄付でいただきました。天ぷらにしたさつまいもも、ご寄付でいただいたものです。 さくらんぼうを始めてまもなく2年になろうとしていますが、最近ではお弁当配付の前に何かしら食材のご寄付をいただき、キッチンアドバイザーさんたちがそれらを活用したメニューを考えてくださるので、出費を抑えられています。本当にありがとうございます。 長期不況を抜けられずに実質賃金が下がり続けてきた日本に、円安・物価高が襲っています。少子化が急速に進む日本が、ここから抜け出し豊かになる絵はなかなか描けません。 その中で、いまのところ、さくらんぼうの運営は苦しくなっていないことに希望を感じています。子どもに無料でお弁当を配っている子ども食堂は儲かるようなものではないけど、かといって運営資金に困っているわけでもないのです(現状、自分を含め、パートナーさんのボランティア=無償労働に支えられているものなので、その是非は別問題として)。 ここに、貧しくなっていく日本で、個人が生き抜くヒントもあるかなと思いました。「貧しさ(貧乏)」の解消は難しいけど、「貧困」は解消できると思えたのです。
■子どもたちの中に育っている受援力
「貧困」とは、貧しくて困っている状態。貧しくても生きていく知恵があれば、困ることなく生きていくことができます。 その鍵は「つながり」と、困った時に助けや解決方法を求めることができる「コミュニケーション能力=受援力」です。つながりがあれば、野菜があまった時に融通してもらえる。たった一人で生きるより、生活コストは下がり、困りごと解消のヒントも得やすくなります。この輪の中に一人でも多くの子どもや地域の方たちを招き入れることがさくらんぼうの責務です。 つながりは、地域活動や子ども食堂のような開かれた場所に参加することで得られます。そして、その中で交流を重ねていけばコミュニケーション能力も養われていきます。 昨日も常連の男の子が「お腹すいたー」「お弁当まだー」って言いながら、お手伝いしてくれる姿を見て、受援力が育っているなぁと頼もしく思いました。 貧しいから助け合いが必要。…まぁ、ひとことで言っちゃうとそういうことですが、つながることの強さをしみじみ感じている今日この頃です。 (文・森下和海) Special Thanks! エコイート町田店/冷凍エビフライ提供 加藤紀子様/お菓子提供 佐藤航大様/さんまの蒲焼き缶詰提供 農林水産省/お米(政府備蓄米)提供 町田市の保育園/さつまいも提供 M様/活動支援金提供 〈継続ご支援者様〉 大楯俊昭様 学習塾ロジム様 片山音楽教室様 山口測量様 和田一彦様 ※名前は五十音順