2023/01/09 11:56

さつまいもご飯と、生姜焼きが焼肉に変わったお弁当50食、提供しました。

いつも完璧なキッチンアドバイザーさんがタレを間違って買ってきて、急遽、焼き肉に(笑)。「生姜焼き」と告知していたので子どもたちに伝えたら、「焼肉大好き!」「まったく問題ない!!」とのことで、みんなでおいしくいただきました。



子ども食堂を始めてから、困っていると必ず、どこかから助っ人が現れる経験を幾度もしています。だから、困っても「なんとかなる」と楽観できるようになりました。

どこの地域にも優しい人たちが住んでいて、つながりさえあれば、それを実感できる。氷河期世代で、つい最近まで自己責任論を内在化して行動してきた私は、コミュニティで得られる安心感に日々感動しています。

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「待つ」余裕をくれる場所
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イーロン・マスク氏のツイッター社員の解雇の様子などを眺めていると、資本主義がちゃんと機能すると、コミュニティは破壊されるのだなと改めて感じました。

日本の企業は、まだ雇用を守ろうという中間集団的な性格を残しているけど、グローバル競争のなかでいつ失われてもおかしくありません。そんな中で子ども食堂が増えるなど、コミュニティづくりが盛んになるのは人の本能的な防衛反応なのだろうなと思います。

私自身も「コロナ禍の子どもが心配」と言って立ち上げたけど、最近は、自分自身のためだったなと感じることが多いです。この日も、子どもが思春期に入って悩みが複雑になって頭を抱えていたのですが、調理をしながらみんなに聞いてもらえると、違う視点でアドバイスをもらえて気持ちがラクになりました。

気持ちがラクになると、子どもの問題を少し放っておけます。

以前なら、問題を放置できなくて、かまってしまった(=親子ゲンカ)けど、気持ちだけは受け止めて、あとはご飯をつくって待っていると、子ども自身が成長して問題が解決していたりします。子どもは成長するから、同じ問題にずっと悩み続けるわけじゃない。頭ではわかっているけどできなかった「待つ」ための心の余裕を、子ども食堂で接するお母さん友達や先輩お母さんにもらっています。

この日は、子ども食堂に来てくれている子にも同じことを感じました。

友達への対応がトゲトゲしてケンカばかりしていた子が、この日はとても穏やかで、大人のボランティアさんにお菓子をプレゼントしてくれたり、周りの人に優しくしたいという気持ちが出ていました。トゲトゲが取れたきっかけはわからないけど、問題があるように見える子どももずっと同じじゃない。その子の嬉しい変化に元気をもらいました。

(文・森下和海)
Special thanks
いもきちや(吉田花子様)/さつまいも提供
渋谷和雄様/ヤーコン提供
町田市青少年健全育成小山田地区様/さといも提供
農林水産省/お米(政府備蓄米)提供
匿名希望様/クリスマス飾り提供
〈継続ご支援者様〉
大楯俊昭様
学習塾ロジム様
片山音楽教室様
山口測量様
和田一彦様
※名前は五十音順


さつまいもご飯とサトイモの磯辺揚げ、ヤーコンのきんぴら、ほうれん草の胡麻和え、焼き肉。





「あ、タレ間違った!」