2025/06/15 18:42
真鱈の唐揚げの甘酢あんかけと、ほうれん草と卵の炒め物の定食を60食提供しました。甘酢あんには野菜たっぷりです。そして、デザートにスイカをつけました。親子で食べに来てくださった方が「今年初めて食べる」と喜んでくださり、うれしかったです。
運営資金稼ぎのためのお惣菜、サバの南蛮漬けとエビ餃子をつくって、どちらも大好評で売り切れでした。とくにエビ餃子は、町田の奈良ばいで有機栽培でつくられた国産小麦を使っています。ここの小麦を使っていること、皮も手作りしていることを伝えると、焼き上がったそばから売り切れて、大人気でした。
■高校生の貧困
この日も桜美林大学の学生さんがフィールドワークでボランティア参加してくれました。
その学生さんから伺ったのですが、高校生のときに家庭の事情で満足に食事がとれずに困っていた友達がいたとのこと。そこで子ども食堂を探したけれども、高校生まで対象にしているところはほとんどなかったそうです。「さくらんぼうでは高校生まで無料なのがいいですね」と言っていただきました(18歳以上の方もボランティア参加いただければ無料になります。ちなみに、企業やフードバンクから支援を受けている遊び場付き子ども食堂とフードパントリーの日は、ボランティアしなくても誰でも無料です)。
高校は義務教育ではないので、給食が出るところはほとんどありません。アルバイトができるようになるけど、学校によっては校則で禁止のところもあります。そうか、意外と支援が抜け落ちているのが、高校生なのかもしれないと気づかされました。
学生さんの出身高校、東京都立八王子拓真高等学校では、希望者には週に1回、お米やレトルト食品などを提供する「食料支援」を行っていたそうです。相談室という場所で受け取ることで、不登校の子も学校や先生との接点ができ、退学者が激減したとのこと。教室までいけない子がいられる居場所があること、食を通じてつながれること、こういう子ども食堂のような場所が学校にあることは素晴らしいなと思いました。さくらんぼうも高校生の方にもっと知っていただけるように告知していきたいなと思いました。
フィールドワークに来てくれた学生さんにいろいろ教えていただき、とても勉強なりました。ありがとうございます。
(文・森下和海)
SpecialThanks
臼井好生様/チンゲン菜(お惣菜用)提供
生活クラブフードバンク様/真鱈、サバ(お惣菜用)、エコシュリンプ(お惣菜用)
藤崎堅信様/たまねぎ提供
まちだ結の里様/小麦粉提供
ワンエイド様/お米提供










